韓国ドラマ【シーシュポス:The Myth】第15話のあらすじとネタバレ感想!

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出典元:JTBC公式サイト

2021年2月17日(水)よりNetflixで配信が開始された、JTBC水木ドラマ「シーシュポス:The Myth(시지프스:The Myth)」の感想・ネタバレ・解説について書いています。

ここからネタバレになります!!

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【シーシュポス:The Myth】第15話のあらすじ

テスルとシグマ

Q&T社内でシグマを捜すテスル。

2人は電話をしています。

「明日には核爆弾が落ちる。ステキな爆発が見られなくて前回はとても残念だった」シグマはこの日を待ち望んでいたと言います。

テスルは今度も見られないからはしゃぐなとシグマの言葉を遮ります。それからお前はいつも周りのせいにすると言ってシグマを挑発します。

声を荒げるシグマ。彼は自分を蔑ろにしてきた者たちを憎んでいました。


10月29日、タクシーに乗ってソへから逃れたソ・ギルボクは真っ先に警察署に向かいました。

警察署に到着し、ギルボクはテスルに撃たれたと訴えますが、刑事は反省文のことばかりでギルボクの言葉に耳を貸しません。

おまけに、血だらけのギルボクにタクシー運転手が料金を払えと掴みかかってきます。

刑事に叩かれ、嘘つき扱いされるギルボク。周りの非難の目から逃れるように彼は警察署を後にします。

その後、2日間公園で震えながら考えましたが、テスルが自分を殺そうとした理由はギルボク自身にもわかりませんでした。

そしてギルボクは悟ります。テスルが好かれ、自分が嫌われるのは、この世がもともと不公平だからだと。

ギルボクは死を決意しました。自宅へ戻り、窓にビニールを貼って隙間を塞ぎ、着火炭に火をつけます。そして、ロープで作った輪っかを首にかけて首吊り自殺を試みました。

しかし、爆発の衝撃でロープを吊るしていた天井のパイプが壊れ、自殺は失敗します。

外では空襲のサイレンが鳴り響き、爆発が続いています。テレビをつけると、男性アナウンサーが、我が国は外部から攻撃を受け、と現在の状況を報じています。

“月城原子力発電所から始まり、核ミサイル攻撃が活発化し、首都圏にも爆弾が…”

突如テレビが消え、核爆弾の煌々とした光がギルボクの肌に反射します。

ギルボクは、死ぬために窓の隙間を塞いでいたので粉塵を避けられたようです。2ヵ月間、紙やネズミを食べて飢えに耐え、外に出ると自分を蔑ろにする者はみんな消えてたと言います。

“その時分かった。死ぬべきなのはヤツらだったと。”


電話越しでシグマの話を聞いていたテスルは、「悪いがお前みたいな異常者は解雇だ」と言って通話を切ります。

テスルは会社のパソコンをハッキングし、社員情報を調べますが、6000人の社員の中にシグマらしき人物はいませんでした。

シグマがどこにでも侵入できたのは、常に自分のそばにいたからだとテスルは考えます。

シグマはQ &T社の社員ではなく、清掃員として働いていたようです。テスルにそれを気づかせるためか、誰もいないオフィス内を清掃する男が現れます。

男を追いかけますが、エレベーターでB1階に下りてしまいます。B1階には清掃員の休憩室がありました。シグマが隠れていたのはここのようです。

そこにシグマからの着信があります。

「こんな所に隠れてたのか」テスルの言葉に、シグマは「お前が周りに無関心だったから私に気づかなかったのさ」と言います。

暗闇に人影を発見し、むやみに発砲するテスル。

「かくれんぼはまた私の勝ちだな」前回も前々回も勝ったというシグマ。「コーディングしろ。そうすれば兄さんを帰す」

起こす薬が開発されて過去にいる弟を訪ねてくれないと、物語が繰り返されない。

シグマと通話をしながらテスルは発砲を繰り返しますが、いつの間にかシグマの部下たちに囲まれてしまいます。


テスルが目を覚ますと、そこは教会でした。目の前にはパソコンが置いてあり、背後からシグマがやってきます。

「お前の計画どおりか?」シグマの言葉に、テスルは「もちろん」と返します。

「数千万人が死ぬのも“計画”だったんだな」シグマは笑みを浮かべます。「大戦争の始まりはたった1発だった。月城に“ドーン”、あとは勝手にやってた。国防省が北にミサイル、北が再び南に核、…」

けれどこの教会だけは燃えずに残ったそうです。だからこの地下にアップローダーを作ったとシグマは言います。

(一方、エディはアップローダーの機械をほとんど完成させたようです。)

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ソへとソン

ソンは取締局の車に乗って、漢江大橋の南端にやってきます。以前、ソへから聞いていたのでバンカーの場所を知っていました。

閉じ込められていたソへを救出し、ソンは内緒で空港へ向かいます。

ソへを見つけたことが無線で取締局隊員たちに知らされ、ヒョンギの耳にも入ります。彼の手には拳銃が…。

空港に向かってることを知ったソへは、ソンに車を止めるよう声を荒立てます。

テスルのところへ行くと言い張るソへに、「頑固だな、死ぬのが怖くないの?」とソンが尋ねます。

“怖いけど、独りで生き残るほうが怖い。愛する人たちが皆死ぬのに、幸せだと思う?”

ソンにハグをして車を降りるソへ。

ソンはビデオ通話で母と妹に別れを告げ、ソへを追いかけます。彼女をテスルのもとへ送ることに決めたようです。

しかし、背後から現れたヒョンギが発砲し、ソへを庇ってソンが撃たれてしまいます。

ソへは怒り、ヒョンギと戦闘になります。

倒されたヒョンギは「殺せよ」と言います。「母も俺もみんな殺せばいいさ。人殺しめ」

「動くな。殺してやるから」そう言ってソへは涙ぐみながらヒョンギに銃口を向けます。けれど、ヒョンギを撃たずに、背後の堤防に向けて発砲します。

“植木鉢の下の鍵。庭に白い犬。目の悪いお母さんに、あなたはラーメンを作った。お母さんは安らかな顔をしてた。”

ソへはヒョンギに「うせろ」と言った後、撃たれたソンのもとへ駆け寄ります。ソンは一度返された腕時計をソへに渡し、息を引き取りました。

取締局

母がソへに殺されたという話が嘘だとわかったヒョンギは、ファン局長を問い詰めに行きます。

ファン局長は、ソンが死に、ソへがシグマの元へ向かったことを知っていました。

“キメラ報告書”を一瞥するヒョンギ。

「予定どおりに事が進むかチェックし、危うくなったら修正し記録もする。次のシグマのために」ファン局長の言葉に、「それが取締局の仕事?」とヒョンギは尋ねます。

ファン局長は国家情報院時代、野党の査察に出かけた時に未来から来る者がいることを知りました。そして取締局での勤務を命じられ、“最後の日まで命令に従えば家族は生かしてやる”と言われたそうです。「おかげで妻をみとることもできず、娘にも嫌われた」

ヒョンギが母の死の真相を尋ねると、ファン局長は「お母さんは私が殺した」と言います。「未来人のお前も殺した」

ヒョンギを騙し、取締局に勤務させるという記録があるからその通りに行動しただけだと。そして今日、ファン局長がヒョンギに銃殺されるという記録もありました。

拳銃を構えるヒョンギ。彼は先程のソへとのやりとりを思い出し、拳銃を下ろしました。「撃たない。お前を殺し、悔いて戻る気もない。誰も殺さないし、自分も責めない」

ヒョンギの決断に、「ダメだ。撃ってくれないと…」と言って自らに拳銃を向けるファン局長。

ヒョンギは、ファン局長が自殺するのを止め、「親が死ぬと子供は、死ぬほどつらいんです」と言って拳銃を捨てて立ち去ります。

ファン局長は娘の写真を眺めて目に涙を溜めます。

2039年

ソへとドンギはアップローダーの施設に到着しました。

警備隊員たちを倒し、強行突破する2人。しかし、ドンギは足を撃たれ、アップローダーの手前で警備隊に取り囲まれてしまいます。

ドンギは手榴弾のスイッチを入れ、警備隊を牽制します。

そこへシグマ(おそらく現在テスルとソへが相手にしてるシグマの19年後)が現れます。

アップローダーに乗る目的を聞かれ、戦争を阻止するとソへは答えます。「ハン・テスルを救って、あなたを殺す」

爆笑するシグマ。アップローダーに乗せてやれと警備隊に指示します。

シグマはドンギに「私が娘を行かせないとでも? 無事に着くと知ってるくせに」と言います。

そしてソへに、“最後の日に教会で会おう”と言ってシグマは去っていきます。

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10月31日

シグマに何故ソへを隠したのか聞かれ、テスルは「俺が勝つ未来を見たから」と答えます。お前の頭に銃弾が埋まる、と。

そうはならないはずだと笑った後、シグマは容量を調節したからコーディングを頼むと言います。

テスルがパソコンに向き直ると、画面には“最大密度2000キログラム毎立方メートル”と記されています。

「こんな重い物を…」そう言いかけてテスルは何かに気づいた様子。

シグマはアップローダーを使って核爆弾を未来から過去へ飛ばしたようです。

「やってやろうかと一瞬迷ったけど、やっぱりダメだな」

「もうすぐ恋人が撃たれてお前は泣き叫ぶんだ。どうせなら今やれよ」

そこに、シグマの部下からソへが教会の近くにいるという知らせを受けます。

「来るって知らなかったのか? 隠したって無駄なのさ」シグマの言葉に、テスルは曖昧な顔をしてそっぽを向きます。

ソへは外にいるシグマの部下を倒し、教会の扉を開けます。しかしシグマたちからはソへの姿は見えません。

するとテスルが、やや微笑を浮かべて“来た”と口にします。「ソへが来た」

ソへはすでに堂内に侵入しており、シグマの部下3人を制圧します。そしてシグマにライフルを向けますが、テスルが人質にとられてしまいます。

背後からテスルに拳銃を突きつけるシグマに、ソへは「殺せないはず」と指摘します。

「お前は私を殺せるのか?」シグマに言われ、ソへはライフルを構えますが、結局撃てませんでした。

撃てないのは“愛してるから”だとシグマは言います。

「人は苦労を共にした相手に好意を抱くようにできてる」

カンファレンスで殺し屋を用意したのも、川に飛び込んだ時にソへの腕を撃ったのも、ソへが取締局に捕まったのも、2人に困難を与えて愛を育ませるためでした。

これまでの出来事の全てはシグマによって仕組まれたことのようです。

「お前はアップローダーを作る。愛してるから」“最初から最後まで、全部、私が計画したんだ。”

堂内にシグマの部下たちが入ってきて、ライフルを向けられるソへ。

「また私の勝ちだな」そう言って、シグマは破顔します。

【シーシュポス:The Myth】第15話の感想

色々なことが判明し、もっと謎が深まった第15話…。

まず分かったことは、


①カンファレンスでシグマの部下はテスルを殺そうとしたのではなく、テスルとソへが恋に発展するようお膳立てをしたみたいです。

アップローダーが完成しなければソへも消えてしまうので、確実にテスルにコーディングさせるために、シグマは2人が恋愛関係になるよう仕向けました。

ソへもテスルの前から消えたくなくてシグマを撃てませんでした。


②取締局の仕事は、次のシグマのために「予定どおりに事が進むかチェックし、危うくなったら修正し記録もする」ことでした。ファン局長も家族を人質にされていたみたいです。

第13話で小学校にいるテスルとソへを襲撃した時、シグマがファン局長に“この後の流れは?”と聞いていました。

「ステキな爆発が見られなくて前回はとても残念だった」とも言っています。

つまり、シグマはまだタイムパラドックス未経験者で、未来がわかってるのは“何度も過去と未来を反復して得た記録が取締局に保管してあるから”ということがわかりました。


③ソへがソンを撃ったヒョンギを許したことで、ヒョンギも自分を騙していたファン局長を許しました。本来、ファン局長はヒョンギに銃殺されるはずなので、少し未来が変わりました。

ヒョンギはここでフェードアウトですかね。生き残ったファン局長はどうだろう…。


④核爆弾は、未来のシグマがアップローダーで過去に飛ばしたみたいです。

戦争自体は、北が仕掛けたのかな?


⑤「(兄を)起こす薬が開発されて過去にいる弟を訪ねてくれないと、物語が繰り返されない」とシグマが言っていたので、少なくとも10月31日の時点ではテサンを起こす方法はないようです。

それなら、あのウエディング写真はいつ撮ったんだろう。

あの教会は戦争が起きても燃えずに残るらしいので、戦後、テサンを起こす薬が開発されたあとに撮ったのか、テスルとソへが完成したアップローダーで過去に行って撮ったのか…。

 

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