出典元:tvN公式サイト
Netflixで配信されている韓国ドラマ「アスダル年代記(아스달연대기)」シーズン1の伏線未回収部分の考察や、シーズン2の展開予想などを書いています。
※わからない人物や用語がある場合は、アスダル年代記のキャスト紹介を参照してください
アスダル年代記シーズン2のキャスト情報はこちら↓
ここからネタバレになります!!
【アスダル年代記】第1話
天上池でのネアンタルとの会談で、ミホルの隣にいる青年は誰?(8:47)
出典元:Netflix
向かって右から、ギルソン、ムベク、アサ・ホン、連盟長サヌン、青年、ミホル、その後ろに6人の徴兵団員がいます。
タゴンでさえ白頂山のふもとで待機していたというのに、青年でありながらネアンタルとの会談に同行するということは相当な重要人物だと考えられます。
ちなみに、この後アトゥラドを火の海にした時(第1話 21:23)もミホルの隣にいます。
しかしそれ以降一度も出てきていません。
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いつもミホルの隣にいるのでへ族である可能性が高いですが、テアラではありませんでした(第11話(21:10)の回想で出てきた青年期のテアラとは顔が違う)。
第1話の重要なシーンに出ていた青年が、その後の物語で一度も登場しないばかりか、言及されもしないのはどう考えてもおかしいです。
この青年について、後半の「その他」のところで考察してるので見てみてください。
タゴンが赤ん坊のサヤを引き取った理由
出典元:Netflix
マンテイブでのネアンタル狩りのあと、タゴンは茂みの中に赤ん坊を見つけます。(第1話 40:18)
その赤ん坊がイグトゥだとわかると、タゴンは赤ん坊を抱きかかえ、その場にいた部下2人を口封じのため殺しました。そして、鼻歌を歌いながらその場を後にします。
その光景を隠れて見ていたアサ・ホンは、「歌う者を追いかけるな」という夢で見たアラムン ヘスラの言葉を思い出し、タゴンを追いかけずに踏みとどまります。
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第3話(38:34)で、自身がオリムサニをしたことを記した竹簡をテアラに送った時も、タゴンは鼻歌を歌っていました。そのことをトゥアクから聞いたテアラは、「ワクワクしてる」といいます。
テアラ曰く、ネアンタル狩りの時もタゴンは鼻歌を歌ってワクワクしてたそうです。
つまりタゴンがサヤを引き取った理由は、“同じイグトゥで情が湧いたから”よりも、“ワクワクしたから”の方が適切だと思います。
ウンソムも大それたことをする前はワクワクするようなので、この2人は似ていますね。
「妙な緊張感があり、胸をくすぐられてるようで、面白くもあり…、病気かも」(第2話のウンソムとタニャの会話)
「ああ、面白いね。病気かも」(第6話のウンソムとチェウンの会話)
また、アサ・ホンが「歌う者を追いかけるな」というアラムン ヘスラの言葉に従ったことで、ウンソムとサヤは離れ離れになりました。
→ウンソムとサヤを引き離すことは、アラムン ヘスラの意思だった可能性があります。
追記:第1話冒頭(1:50)のアサ・ホンが夢を見てるシーンで、1匹の白蛇が現れます。蛇はアサ氏の象徴なので、アサ氏の神イソドゥニョン(メビウスのような姿)がアサ・ホンに夢を見せたとも考えられます。
【アスダル年代記】第4話
サヤが鏡を反射させてタニャに光を当てた理由
出典元:Netflix
アスダルに連行されてきたタニャに向かって、フードをかぶったサヤが鏡で光を反射させます。(第4話 56:03)
サヤとウンソムは互いに見たものを夢で共有しており、最初は“タニャのことを夢で見た気がする”程度の認識でしたが、第16話(17:33)では“夢で見た”と確信しています。
「…そんな夢の中で、一緒にいてくれたのはお前だ。ひと目で分かった。僕に力などなかった時に、支えてくれたのはお前だ」
最初はうる覚え程度だったので、やや矛盾が生じますが、現時点では、サヤがタニャに鏡で光を当てたのは、夢で見た女性がアスダルにやってきたから、だと思います。
【アスダル年代記】第5話
天符印(チョンブイン)とタゴンの関係性
出典元:Netflix
イアルクからビョルダヤを持ち帰ったムベクは、その足で“白頂山の聖なる洞窟”にいるアサ・サカンのもとを訪れます。(第5話 39:45)
ムベクとアサ・サカンの会話より、“アイルズが3種の天符印(剣・鈴・鏡)を授け、この世を開いた。そしてこの世の終わりにも、天符印3つを授ける”といいます。
「20余年前のある日、天符印3つが同時に現れた(①)。
そして昨夜、5つの星が一列に並び、客星が現れ、紫微垣(チャミウォン)の最大の星を破壊した(②)。
昨日アスダルで父親を殺した息子がいる。その男が天符印に立ち向かい、世を受け継いでいく。その男を助けなさい。さもないと、この世は終わる(③)」
枠内のアサ・サカンの言葉を言い換えると↓
①20余年前の青い客星が現れた日、タニャ(鈴)とウンソム(剣)とサヤ(鏡)が同時刻に生まれた。
②そして昨夜、この世を終わらせる天符印の3人が20年間でもっとも接近したため、北極の5星が一列に並び、客星が現れ、紫微垣の最大の星を破壊するという異常現象が発生した。
※サヤはまだ未登場回ですが、第4話でタニャに鏡で光を当てているので、ウンソムがサヌンを人質に立てこもったときもサヤが市場に来てる可能性は高いと思います。第7話以降もアクティブに出歩いてますし。
※紫微垣とは、古代中国の天文学で、天帝の在所とされた星座(北極の5星)がある北の空一帯のことをいいます。
※アスダルにおける天帝はアイルズです。
③昨日アスダルで父(サヌン)を殺した息子(タゴン)がいる。その男(タゴン)が天符印に立ち向かい、世を受け継いでいく。その男(タゴン)を助けなさい。さもないと、この世は終わる。
出典元:Netflix
天符印の3人がつながれば、何かが起こります。アサ・サカン曰く、この世が終わると。それを阻止できるのは、タゴンだけです。
逆に言えば、サヌンや他氏族のオラハ・長老たちを殺し、暴君と化したタゴンに立ち向かえるのも、天符印(タニャとウンソムとサヤ)だけです。
第16話(34:12)で、ムベクはタニャに「剣と鈴と鏡。この3つがつながれば、世界が変わると信じてます。あなたならきっとできますよね?」と言っています。第17話(33:59)では、「本当に あのサヤがタゴンに立ち向かう鏡か?」と疑念を抱いています。
つまりムベクは アサ・サカンの言葉に反して、“打倒タゴン”を掲げているわけです。そして、アサ・シンの直系であるタニャなら、天符印3つがつながったとしてもこの世が終わらずに済むよう取り計らえると信じてるんだと思います。
タゴンに向けて蛍を放った人物は誰?(1:14:30)
出典元:Netflix
タゴンがサヌンの葬儀でオリムサニをしていると、アサ・ロンがやって来てやめるように言います。
オリムサニはアサ氏のみ許される行為であり、それ以外の者がやるとアサ氏の権能が失われてしまうからです。
すると突然、タゴンは口調を改め、アラムン ヘスラのように振る舞い始めます。
その演説の最中、遠くの場所でフードをかぶった何者かが蛍を放す描写が映りました。蛍はタゴンの背後にまとわりつき、連盟員たちはタゴンをアラムン ヘスラだと讃えます。
タゴン曰く、この時の記憶は全くなく、神が降りたと認識してるようです。
→蛍を放したのがサヤだった場合、全ては計画のうちで、タゴンは意識的にアラムン ヘスラを演じたことになります。
→蛍を放した人物がタゴンとは無関係だった場合、本当にタゴンの体にアラムン ヘスラが憑依した可能性があります。
その場合、ゴチズ岩の指の絵を盾に刻んだ文明が関係してるかもしれません。
彼らは正体不明ですが、アスダルよりも発展していたと思われるレムス(へ族がもともと住んでいた国で、すでに王がいて青銅の鋳造技術も有している)を荒廃させるほど、強大な力を持っています。
アスダル内でこんなことができるのは今のところその文明しか考えられません。
出典元:Netflix
第4話(14:56)で、サヌンはゴチズ岩を眺めながら「アラムン ヘスラは、あの指にどんな意味を込めたのか」と疑問を口にしています。
これは予想ですが、その文明にはアラムン ヘスラの魂を人に憑依させる力、または生き物を一時的に操れる能力があるのかもしれません。
アラムン ヘスラを宿した体には蛍が集まると考えれば、タゴンが意識を失った(憑依が解けた)瞬間、蛍が散らばって飛んでいったのも納得できます。
文明に、生き物を操れる能力があるとすれば、タゴンにアラムンのふりをさせることも、蛍をタゴンにまとわりつかせることもできます。
いずれにせよ、その文明の目的はタゴンをアラムン ヘスラに仕立てあげることでしょう。その方が文明にとって都合が良かった? 結果、タゴンは王となりました。
追記:蛍を放した人物について
アスダル年代記には、“アラムン ヘスラがアイルズの息子”という馴染みにくい設定があります。
神であるアイルズがどうやって肉体のある息子を授かったのでしょうか。
また、アラムン ヘスラはイグトゥ(人間とネアンタルの混血)だと言われており、その場合、ますますアイルズの息子という設定に違和感を感じます。
でも、やっとその違和感を解消する糸口を見つけました。
アラムン ヘスラを崇拝していた死者のオリムサニをする時、「2つの声、1輪の金銀花、風のハンマー、カンモルと共に再来する。アラムンの名の下に」という呪文を唱えます。
アラムンは傍系のアサ氏によって殺され、天に昇る時に「カンモルと共に蘇る」と予言したそうです。
ですが、肉体のある者が一度死んだら 事実上蘇ることは不可能です。
そこで考えたのが、アイルズが 息子アラムン へスラの魂を下界のイグトゥに憑依させることができるという設定です。
アイルズは 普通のイグトゥの青年にアラムン へスラの魂を憑依させ、アスダルを統治させた。
そう考えれば、サヌンのオリムサニをしていたタゴンの体にアラムン ヘスラが憑依したことにも説明がつきます。
→その場合、蛍を放した謎の人物が、アイルズが下界に降りてきた姿なのか、指の絵を盾に刻んだ文明がアラムン ヘスラの魂を憑依させる力 または生き物を操れる力があるのか、その2択となりました。
ホタルを放した人物が、アイルズが下界に降りてきた姿だと仮定すると、神なので蛍をタゴンにまとわりつかせるのも容易な気がします。
それと、アラムン ヘスラの「2つの声」に関してですが、
アスダル民の間では“アラムンの2つの声はサラムとネアンタルの血が混ざったイグトゥだから”(第9話 56:25)と噂されていますが、実際は、アラムン ヘスラの魂が下界のイグトゥに憑依したため、アラムンとイグトゥ、2人の声がまじっているのかなと思います。
【アスダル年代記】第7話
青銅館で働いていた親子
出典元:Netflix
第6話(5:26)で、ミホルはデカン部隊からワハン族を奪取し、火の城塞に移送しました。ワハン族の命を餌にウンソムをおびき寄せ、“タゴンがサヌンを殺した”と証言させるためです。
その夜、ワハン族を取り返しにデカン部隊が乗り込んできます。そこに徴兵団も加わり、ダンビョクがアサ・ロンとミホルを拘束するよう団員たちに命じます。
ミホルは青銅館で働くバチ(技術者)たちを殺して、青銅の秘密を知るただひとりの人間になり、タゴンに殺されないようにします。
このとき、青銅館で働く親子だけは殺さず逃しました。ヘ・ガタクと息子のへ・テムンです。
親子はアスダルに来てからへ族に加わったようで、ミホル同様、“ゴチズ岩の指の絵を盾に刻んだ文明”のせいでアスに定住することになったといいます。
ミホルは、“ゴチズ岩の指”についてアスダルに何か秘密があると考えており、その謎を究明する使命を親子に託しました。
親子はそれ以降出てきませんが、シーズン2で再登場する際は、何か秘密をつかんでいるかもしれません。
【アスダル年代記】第8話
ムベクがダンビョクの生存をタゴンに隠した理由
出典元:Netflix
第7話で、テアラは“アサ・ロンを翡翠酸で毒殺し、その罪をダンビョクに着せよう”と企てました。しかし、サヤが容器の中身をすり替えたため、ダンビョクが翡翠酸を飲んで瀕死に陥ります。
連盟員たちはそれを天罰だと考えました。
第8話(5:48)で、瀕死のダンビョクはハリム薬舗に運ばれます。白い布を顔まで覆い、あたかも死んだように見せかけています。
「天罰だった場合、葬儀は行えません」「寂しくないよう、イソドゥニョンに送ります」
チェウンとハリムは、そうタゴンに伝えました。これでオリムサニをしなくて済むので、ダンビョクの死を偽装できます。
タゴンが薬舗を去ったあと、隠れていたムベクが姿を現し、「何とか救えませんか?」とハリムに言います。
「とにかくアスダルから出しましょう。ここにいたら死にます」
この時点で、ダンビョクが瀕死に陥った真相を知ってるのはサヤとテアラだけなので、ムベクの「ここいたら死にます」という言葉の本意は、“アスダルの神の力が及ばない場所へ逃げなければ天罰によって死ぬから”ではなく、“ダンビョクを殺そうとした何者かがアスダルに潜んでるから”だと思います。
そしてムベクがダンビョクの生存をタゴンに隠したのは、ダンビョクを殺そうとしたのがタゴンである可能性があったからでしょう。(ムベクはサヌンの遺体の刺し傷から、タゴンがサヌンを殺したと疑っている)
ハリムは助かる望みは薄いと言ってましたが、わざわざこのシーンを物語に組み込んだことから、ダンビョクは必ず生き延びると思います。
シーズン2で、父サヌンを殺したタゴンの敵として、または自分に翡翠酸を盛ったサヤの敵として、あるいは“何らかの真実を知り(指の絵の文明についてなど)、アスダルの外で暗躍する正体不明の人物”として、ダンビョクは再登場を果たすと予想してます。
第8話以降、消息不明となったブクセとカンモル
出典元:Netflix
ウンソムとダルセとブクセは、ドルダムブルへ連行中のムンテとトデを助けようとしますが、ムンテの裏切りによりウンソムとダルセは捕まってしまいます。(第8話 59:07)
何か計画があったのか、離れた場所で火を起こしながら待っていたブクセに、2人は「逃げろ!」と叫びます。ブクセは2人の声を聞いて、その場から急いで立ち去りました。
出典元:Netflix
カンモルは、ウンソムがドルダムブルの管理人たちに袋叩きにされてる姿を見ながら「弱い男だ」と言って身を翻します。(第8話 1:06:22)
追記:カンモルに関して言えば、このあと独りでアスダルに戻り、ゴチズ岩のところで祭官を殺したサヤと接触するようです(tvN公式サイトのアスダル年代記11話のクッキー映像より)。
※クッキー映像はiPadとかでは再生できないかもしれません。
ブクセの行方は不明ですが、殺されも捕らえられもしなかったのでシーズン2で出てくることは間違いないでしょう。
【アスダル年代記】第12話
タニャに埋魂剤が効かない理由
出典元:Netflix
タニャはミホルに埋魂剤を飲まされ、星の鈴のありかを問われますが、わからないと首を横に振ります。ところが、テアラには事前の打ち合わせどおり、唇を噛んで“わかった”ことを伝えました。(第12話 1:13:37)
おそらくタニャに埋魂剤が効かなかったのではなく、タニャはアスダルに連れてこられたばかりで大神殿のどこに星の鈴が隠されているのか本当に分からなかったのだと思います。
ただ、テアラから大神殿内に消えない火(天然ガス)があることを聞き、ワハン族の氏族の母に代々伝えられている聖霊の舞に星の鈴を見つけ出す手がかりがあることは確信していました。
もしミホルに「星の鈴のありかを知っているか?」ではなく、「星の鈴を見つけ出す方法を知っているか?」と問われていたら、タニャは埋魂剤の効果で首を縦に振っていたでしょう。
ちなみに、これまでに判明してるタニャの霊能力は、“夢を見ること(夢でサヤの居場所を見つけた)”と“黒いもやもやが見える時に口にした言葉が現実になる(予知か呪いかはわかりませんが、「手遅れだ」という言葉を最後にムグァンは心臓を取られた)”と“人の心の声を聞くこと”です。
【アスダル年代記】第13話
ショルジャギンの今後について
出典元:Netflix
ウンソムたち坑道(キッパダク)奴隷は、イプセンが集めた宝石と引き換えに、自分たちを死人として逃すようショルジャギンと交渉します。
交渉は成立しますが、アスダルからヨンバルが来たことで作戦は失敗し、ダルセが捕らわれてしまいます。ウンソムとバドルがドルダムブルに戻ると、イプセンが宝石を捜していました。
3人は、ダルセとショルジャギンをドルダムブルから救出します。
イプセンがショルジャギンを救出した理由は、宝石のありかを聞き出すためでしたが、ショルジャギンは瀕死でありながら口を割りません。
「もしお前が生きて成功したら、思い出せ。その命は汚いイグトゥ野郎がくれたことを」ウンソムはそう言って、ショルジャギンを見逃しました。(第13話 47:28)
シーズン2では、アスダルで成功したショルジャギンが見られるかもしれません。最初は、またウンソムを陥れようとするかもしれませんが、最終的には協力関係になると予想してます。
シャバラ(カリカ)の部下がカリカの息子を殺そうとした理由(1:14:29)
出典元:Netflix
シャバラの部下が寝込みを襲ってカリカの息子を殺そうとします。
カリカは息子を抱きかかえて逃げますが、追い詰められ、〈グイカの指示か?〉と部下たちに問いました。
カリカとグイカは名前が似てるので、2人は姉妹でしょうか。息子を狙っていることから、シャバラの次期後継者争いと思われます。
ウンソムの背中の模様が濃くなってる?
出典元:Netflix
通常、イグトゥの背中の模様は大人になれば消えます。
現に、第2話時点では消えかかってましたし、第8話(27:37)で、タゴンが見たサヤの背中の模様はほぼ見えなくなってました。
ところが、第15話(1:17:57)でカリカが見たウンソムの背中にはくっきりと青い模様が見えます。
この背中の模様のおかげでカリカはウンソムを探し出すことができたので、物語の進行上、あえて濃く見せたとも考えられますが、その後もずっと濃いままです。
消えかかっていた模様が再び濃くなったのは、ウンソムがアラムン ヘスラの力に目覚める前兆だったり、何かしらの意味があるのかもしれません。
【アスダル年代記】第14話
ロティプがウンソムに対して「これは無意味だ」と思った理由(32:15)
出典元:Netflix
ハシ山で、巨グマに襲われていたウンソムを、ネアンタルのイスルブとロティプが助けます。(たまたま)
ロティプは、イグトゥだと名乗るウンソムの匂いを嗅ぎ、アサ・ホンの息子だとわかります。そして、心の中で「これは無意味だ」と呟きます。
ウンソムの何が「無意味」なのか。
この後、ロティプがイスルブに「(ウンソムは)必要のない縁だ」と言ってるので、“ウンソムと関わっても意味がない(役に立たない)”ということでしょうか。
ネアンタルの2人は今後も物語に関わってくるはずなので、シーズン2で何か言及されるかもしれません。
【アスダル年代記】第15話
ハリムが家族を連れて逃げた理由
出典元:Netflix
ハリムは、タゴンの脈を測った途端にはっとします。そして慌てた様子でその場を後にしました。(第15話 45:00)
訝しんだテアラは、ムグァンにハリムを尾行するよう命じます。帰宅後、動きがあったらハリム一家を殺せと。
ハリムは帰宅すると、チェウンと妻ガムシルに荷造りするよう促し、離れ小屋で寝ていたヌンビョルを連れて逃げます。しかし、追ってきたムグァンによってガムシルが殺されてしまいます。
「天とイソドゥニョンに誓う。誰にも言ってない」ハリムはムグァンに弁明します。
誰にも言ってないとハリムが弁明してることから、やはりタゴンがイグトゥだと気づいたのでしょう。
ハリムは、ヌンビョルの8大血管を切ってネアンタルの力を使えなくしており、ネアンタルの体の特徴を熟知していると思われます。
つまりタゴンの脈を測ったとき、サラムとは違う、ネアンタルに似た脈拍を感じ取ったのかもしれません。(傷口を見ればすぐにイグトゥだと気づきそうなものですが…)
剣術を習得したネアンタルは最強?
出典元:Netflix
ネアンタルは体の構造上(腕力や速さ)、血液が逆流するため、武術(剣術を含む)を学べないようです。
ですがヌンビョルの場合は、8大血管を切りネアンタルの力を使えなくしたことで、サラムの武術を習得しました。
武術を習得したネアンタルは最強ですが、恐らく、ヌンビョルのネアンタルの力が完全に戻ったらもう武術は使えないでしょう。使ったら血が逆流してしまいます。(根拠↓)
第14話(4:43)で、ヌンビョルが市場で暴れた牛を投げ飛ばした時、ハリムはネアンタルの血が“瞬間的に目覚めた”と診断しました。
ハリムの言葉に、「大勢に見られたわ。サラムの武術も習得してるし、血が目覚めたら…」とチェウンは不安げな顔をヌンビョルに向けます。
チェウンはヌンビョルを大切に思ってるので、ネアンタルの力に目覚めたヌンビョルが“武術を習得した最強者として誰かを殺める心配”ではなく、“ネアンタルになった体で武術を使って血が逆流して死んでしまう心配”をしているはずです。
ちなみに三日月の夜にムグァンの心臓を取った時は、まだ完全にはネアンタルの力に目覚めていないので剣術が使えました。
もちろん、8大血管を切ってサラムの武術を習得した後なら、例外的にネアンタルの体になっても武術を使える可能性はあります。これは作者の判断によりけりです。
最終的にヌンビョルは、両親を殺したタゴンとテアラを殺すために、ネアンタルの力を完全に戻すことに決めました。(ムグァンに命令したのはテアラであってタゴンはとばっちり)
シーズン2では、テアラへの復讐劇か、種を残すべくイスルブやロティプの仲間に加わるか、またはその両方が描かれるでしょう。
【アスダル年代記】第18話
へ・デトゥの実とは?
死ぬ前にミホルは、“へ・アリョンにへ・デトゥの実について尋ねろ”とテアラに言います。(第18話 21:57)
へ・アリョンは、第3の窯で不純物が混ざってない純度の高い鉄で作られた剣(へ・デトゥの実)を偶然見つけたようです。誰がどうやって作ったのかはわからないが、必ず作った人物を見つけ出すと。
出典元:Netflix
「おかしいな。前はできたのに」と窯の前でぼやいてるヨルソン。純鉄の剣を作ったのは彼で間違いないでしょう。(1:02:20)
第14話(56:26)でヨルソンは、「不純物のせいです。純度の高い鉄なら…。鉄は手に入れやすい素材です。それに青銅の剣よりはるかに多くの数を作れます」とタゴンに熱弁しています。
今後、青銅よりも鉄が主流の世の中になるはずなので、純度の高い鉄の作り方を誰がいち早く知り、独占するかで、アスダル内の力関係が変わってきそうです。
今のところ、火の城塞の第3の窯で純鉄の剣が見つかったので、へ族が一歩リードしてます。
けれど、すでに青銅の鋳造技術を有しているへ族が純鉄の作り方を独占してもこれまでと代わり映えがしないので、物語を面白くするために、へ族以外の勢力が純鉄の生成方法を知ることになると予想します。
第14話で、タゴンが青銅の秘密を突き止めたのか?とヨルソンに聞いているので、ヨルソンが火の城塞で働くにあたり、ついでに青銅の秘密も探ってこいと言われていたのかもしれません。
その場合、純鉄の作り方を独占するのはタゴンである可能性が高いです。タゴンとヨルソンの間には主従関係のようなものがあり、娘のタニャは利用関係だとしてもタゴンと密接に関わっているので。
タゴンとテアラ、それぞれの思惑
第17話でタゴンは、ミホルを拷問して青銅の秘密を聞き出すよう部下たちに命令します。(サヤの入れ知恵により)
テアラは、タゴンが自分に黙って父ミホルを拷問したことに憤ります。そして、血だらけのミホルに翡翠酸を飲ませて殺害しました。
ミホルは翡翠酸を飲む前、へ・デトゥの実についてと、“ゴチズ岩の指の絵”に備えることがへ族の使命であることをテアラに伝えます。
青銅の秘密について話している描写はありませんでしたが、テアラ曰く、青銅の秘密を知るのは今や自分だけだと。そして埋魂剤を作れる唯一の人物であるへ・ヤンウを殺し、自白させることもできないようにします。
それからテアラは、「あなたの子を授かった」とタゴンにささやきます。「小さなアラムンが…、神が私の中で育ってる」
幼少期から父に幾度となく殺されかけ、イグトゥだと知られるたびにその者を殺害してきたタゴン。自分の存在意義に確信が持てず、イグトゥであることを運命だと認めていても寂しい人生だったとテアラは言います。
タゴンは自分の血が後世に受け継がれていくことを望んでいるので、テアラと何よりお腹の子を殺すことはできません。
出典元:Netflix
ミホルの葬儀の日、タゴンはテアラに和解を求め、求婚します。
テアラは求婚を受け入れる代わりに、“権力を分け合うこと”と“今後、青銅の秘密は聞かないこと”をタゴンに約束させます。
タゴンがその約束を守ったら、テアラは権力を全て奪うために、自分の命も顧みずタゴンを殺し、子供も殺すはずだ(タゴンはテアラと子供に手出しできないので、やられたい放題)。
※タゴンはテアラに約束すると言いますが、そのあとサヤに へ族には気づかれないよう青銅の秘密を探れと命じます。
出典元:Netflix
テアラはアサ・サカンのもとを訪れます。
アサ・サカンはテアラの目を見て、「神の意思とは実に…」と呟きます。アサ・サカンはすでに足首を切られたのか立ち上がれない様子。
その後、秘密裏に白頂山の民に会いに行くテアラ。孤立した白山族と手を組み、何やらことをしでかそうとしているようです。
テアラの目的は、アスダルの全てを手に入れることです。それは“ゴチズ岩の指の絵を盾に刻んだ文明”に備えるためかもしれません。
出典元:Netflix
タゴンは戴冠式でタニャに王と認められ、アゴ族の征伐という最初の王命を出します。
バト族を筆頭に反乱を企てる他部族たちを、アスダルとアゴ族の大戦争に巻き込み、募らせた不満や怒りを鎮圧する狙いがあるようです。
赤い爪
出典元:Netflix
一方、ウンソムはアゴのミョ氏族とテ氏族をまとめ、アゴ族の地を大いに沸かせています。
スル氏族とその他の氏族をまとめるのに、そう時間はかからないでしょう。
そして、タゴンがアゴ族に送った間者:赤い爪の正体は、テ氏族のスハナでした。ウンソムがアゴ族のイナイシンギになった以上、今後、赤い爪の動向は注視していかなければなりません。
【アスダル年代記】その他
ヤンチャの正体
ヤンチャについては白山族説とへ族説を考えています。
※ちなみに、tvN公式サイトには少数部族出身と書かれています。
ヤンチャについてわかってること↓
・タゴンから極秘任務を任されるほど信頼されており、タゴンがイグトゥであることも知っている(第15話で、ハリムがタゴンの治療をしてる時、外で待機させられていたムグァンと違い、テアラとともに室内にいた。テアラは当然のようにそれを許している)
・青年時代から口元を革のマスクで隠している(青いクモとの対決で赤い血を流しているのでヤンチャ自身はサラム。紫色の唇を隠してるわけではない)
・青銅でできた鎖型の武器を使っている
・青年時代からデカン部隊の中でムベクに次いで強い(タゴンを除く)
・デカン部隊の中でキャストが変わったのはタゴンとヤンチャのみ
白山族説
第1話(38:05)のラガズとの対戦のあと、白山族出身のギルソンがヤンチャを率いています。
そして、ギルソンはムベクに「お前はデカン部隊最高の兵だ。こいつ(ヤンチャ)が成長するまでは」と皮肉を言います。
出典元:Netflix
それから10年が経過し、デカン部隊の幕舎でタゴンがネアンタルの頭蓋骨をかぶってるシーン。(第1話 50:37)
タゴンが「ここには、セニョク族がいて」と言うと、その場にいるセニョク族たちが拳を掲げて叫びます。
次に「白山族と」と言うと、ギルソンたち白山族が拳を掲げて叫びます。その近くにヤンチャもいます。
ヤンチャはもともと白頂山の民で、「シャハティの子ども」のように白頂山の戦士として訓練を受けていた可能性があります。
そしてその場合、ヤンチャがマスクで隠しているのは黒く染まった舌(黒い舌)かもしれません。
※第7話でヤンチャの素顔があらわになりましたが、舌の色はピンクに見えました。時が経って色が薄くなったとか、制作陣のミスとかでなければ、黒い舌説は誤りです。
また、アサ・ロンが使役する元白頂山の戦士だった場合、タゴンがあんなに信頼するかなという疑問が残ります。
ヘ族説(=第1話の青年)
出典元:Netflix
これはマンテイブのネアンタル狩り(ラガズとの対戦)の時に初登場したヤンチャです。
見た目や髪型からは別人のように見えますが、第1話でネアンタルとの会談に参加していた青年=ヤンチャと予想してます。
タゴン役に大物俳優のチャン・ドンゴンを起用してるので、青年期のタゴン役に別の俳優を使って出し惜しみしてる部分もあるだろうし、チャン・ドンゴンが青年には見えないという問題もあったと思います。
しかし、ヤンチャ役を青年期と大人でキャストを変える意図が不明です。
→ネアンタルとの会談に参加していた青年がミホルの側近or息子であり、幼いながら相当な武術の実力者だったとします。(予想)
ヨンバルから血のアトゥラドの成功を報告された時、青年はほっとしたような笑みを浮かべ、感情が豊かなことがわかります。(第1話)
→ところが、血のアトゥラドからマンテイブのネアンタル狩りまでの間に痛ましい出来事があり、青年は感情をなくし、失語症になります。(予想)
ミホルの中では、青年は失踪または死んだことになってるかもしれません。(予想)
→タゴンはミホルには内緒で青年をデカン部隊に引き入れ、ギルソンに面倒を見るようにいいます。青年は万が一正体がバレないよう革のマスクで口元を隠します。(予想)
→10年が経過し、ヤンチャのキャストが変わります。アゴ族の反乱鎮圧のあと、イアルクから奴隷を引き連れてアスダルに戻ります。(第4話)
→その後、青年=ヤンチャはアスダル内でたびたびミホルとすれ違いますが、成長して大人になったので気づかれることはありません。(予想)
※ヤンチャのキャストを変えたのは、あとで事実が判明した時、「なんでミホルは気づかなかったの?」と視聴者から不自然に思われないためだと思います。
※この事実を知るのは、ムベクとギルソン、そしてテアラだけです。
ゴチズ岩の指
出典元:Netflix
アサ氏が初めて神と通じ、サラムが集まりました。アサ氏直系の血は、白頂山の母から代々後継者に受け継がれ、数百年の時を経てアサ・シンに至りました。
しかし悲惨な戦争が続き、アサ・シンとリサンがアスから逃亡します。そしてアサ氏の直系の血はアスから途絶えてしまいます。
その後、アイルズの息子 アラムン ヘスラを使者として送ります。アラムンは戦争の真っ只中だったアスを統一し、アスダルという連盟を作りました。
アラムンはその功績を称えられ、アサ氏から神として認められます。
しかし、霊能力のあるアサ氏(傍系)よりもアラムン ヘスラが連盟員たちから支持されてしまい、それをよく思わなかった傍系がアラムンを殺します。(サヤの言葉をもとに予想)
ここで、“ゴチズ岩の指”です。あれは、アラムン ヘスラが後世に何かを訴えるために彫刻したものではないでしょうか。
アラムン ヘスラを殺したのはアサ氏の傍系となってますが、その裏には文明が隠れていたのかもしれません。
アラムンは、自分が文明に殺されることを予感しており、ゴチズ岩に文明の盾と同じ指を彫刻し、後世に手がかりを残しました。(予想)
追記:タゴンの母親
出典元:tvN公式サイト
tvN公式サイトのアスダル年代記14話のクッキー映像を見ると、サヌンとタゴンの母(ネアンタル)の馴れ初めが描かれています。
そして、第1話のネアンタルとの会談(天上池)にタゴンの母もいたことが判明しました。
上の画像で、ラクヌルプ(ネアンタル長)の隣にいるということは、タゴンの母は通訳係をしていたムトゥルブのようです。
出典元:Netflix
だからラクヌルプが身を翻した時、サヌンとムトゥルブは見つめ合っていたんですね…。
タゴンが会談に出席しなかったのは、母がいたからなのかもしれません。
【アスダル年代記】シーズン2の展開予想
ストーリーボード
tvN公式サイトにシーズン2のストーリーボードが掲載されていました。(※追記:S2のストーリーボードではなく、18話のクッキー映像であったことが判明。)
シーズン2はタゴンの王命どおり、アスダルがアゴ族へ侵攻するところから始まります。
出典元:tvN公式サイト
一方、モモ族のカリカとタピエンは浜辺に打ち上げられた兵士を発見します。
兵士の盾には、ゴチズ岩の指の絵が刻まれています。レムスを滅した文明です。
その盾を見て、カリカは驚きに目を見開きます。もしかすると、カリカはその文明について何か知っているのかもしれません。
出典元:tvN公式サイト
そして、ウンソムとサヤは戦場で出会います。最終話で、サヤはムベクから双子の弟がいることを聞いてますが、ウンソムは想像だにしない出来事に驚愕しています。
出典元:tvN公式サイト
その後、テアラはお腹に身ごもったタゴンとの子を産みます。タゴンは嬉しそうに子を抱いています。
ところで、ネアンタルのクォーターって血の色は何色なんでしょう?マゼンタ?
出典元:tvN公式サイト
タニャが、アゴ族との戦争で負傷した男を看病してる描写。全身を包帯で覆い、紫色の血が包帯に滲み出ています。
昏睡状態だった男は目を覚ますと、途端に笑みを浮かべます。
死にそうなのに笑ってるの? 面白い?
うん、面白いね。なんかの病気みたいだ、タニャ…
ウン…ソム?
タニャは、戦争で負傷した男はサヤだと思っていたようです。しかし、男がウンソムと同じことを口にしたため、タニャは「ウン…ソム?」と戸惑います。
出典元:tvN公式サイト
タニャがカンモル(ドウリ)に乗ってどこかへ向かってる描写。「ドウリ!早く行かないと!早く!」
→包帯の男がウンソムだった場合、タニャは行方不明のサヤを捜しに行ったと考えられます。アゴ族のところにいるのかもしれません。(またはそれ以外の理由)
→包帯の男がサヤだった場合、サヤは夢で見たウンソムの言葉をそのまま口にした可能性があります。そして、“ウンソムがアゴ族を率いていたこと”と“現在瀕死の状態であること”をサヤから聞かされ、心配で会いに行ったのかもしれません。
ストーリーボードをふまえた考察
“アイルズが3種の天符印を授け、この世を開いた。そしてこの世の終わりにも天符印3つを授けるという。”
「この世が終われば、我々は太古の獣のように生きるようになる」と第5話でアサ・サカンが言っています。
裏を返せばアイルズがこの世を開く前から、太古の獣自体は存在していたということです(アスに生物が発生した時点ではない)。
アゴ族の滝の審判の歴史から考えて、太古の獣からサラムとして生きるようになって少なくとも1000年は経過してると思われます。
この世が始まったのは、アサ氏が神と通じるようになった頃で、最初の白頂山の母が始まりの天符印(鈴)だと考えられます。
始まりの天符印(剣)と(鏡)が誰なのかは不明ですが確実に存在しており、天符印になりうる器は間接的にですが後世に受け継がれているんだと思います。ある時代(200年前)では、アサ・シン(鈴)・アラムン ヘスラ(剣)・イナイシンギ(鏡)。
そして、終わりの天符印に選ばれたのがタニャ(鈴)・ウンソム(剣)・サヤ(鏡)です。
アサ・ホンが見たアラムン ヘスラの夢と、カンモルに乗ったという事実から、アラムン ヘスラの再臨はウンソムで間違いありません。
ちなみに、タニャがタゴンをアラムン ヘスラと認めたのは、タゴンを利用し権力を得てウンソムを救うためです。アイルズの言葉とかではないと思います。
しかし、ウンソムがイナイシンギになってしまったことで、第18話(最終話)時点ではアラムン ヘスラの再臨がタゴンである可能性を捨てきれませんでした。
でもこのストーリーボードのおかげでやっと辻褄が合いました。
タニャが看病していた包帯の男は、おそらくサヤではなくウンソムです。
ウンソムとサヤはアスダルとアゴ族の戦争で入れ替わります。(ウンソムはサヤとしてアスダルに運ばれ、サヤはウンソムとしてアゴ族に保護されます)
サヤはイグトゥでありながら慕われる王になりたいと思ってるので、アゴ族は一番居心地のいい場所ではないでしょうか。
→アゴ族のイナイシンギになれば、イグトゥでありながら慕われ、アスダルに匹敵するほどの部下を従えられます。
イナイシンギとして認められたのはウンソムですが、顔が同じサヤがアゴ族の前でイナイシンギとして振る舞えば、200年前と同様に天符印(鏡)がアゴ族を、天符印(剣)がアスダルを統治する構図が完成します。
そしてシーズン2では、“ゴチズ岩の指の絵を盾に刻んだ文明”が物語に深く関わってくるはずです。
最終的には、タニャ・ウンソム・サヤがタゴンを倒し、アスダルとアゴ族をたばねて“ゴチズ岩の指の絵を盾に刻んだ文明”と戦争するか、タゴンが第5話の憑依のように文明に操られ(または結託し)、タニャ・ウンソム・サヤ vs タゴン・文明という展開になるのではないかと予想してます。
【アスダル年代記】モデルとなった檀君説話
檀君(ダンクン)とは、史書「三国遺事」に登場する神話上の古朝鮮の王(紀元前2333年に即位)です。
「三国遺事」の檀君説話と「アスダル年代記」には似た部分があるのでご紹介します。
檀君の父 桓雄は天帝(天上の最高神)の庶子でした。天帝は、天符印3つを与えて桓雄を地上へと降ろし、桓雄に人間世界を治めさせます(①)。
この時、洞窟で暮らしている1匹の熊と1匹の虎がいました。熊と虎は人間になることを望んでおり、桓雄はヨモギとニンニクを彼らに与え、100日間日光を避けるように言います(②)。
熊は37日目にして人間(熊女)に化生しましたが、虎は洞窟から出てしまったので人間になれませんでした(③)。
桓雄はその熊女と結ばれ、檀君が生まれます。
檀君は、平壤を都として朝鮮と呼びました。後に、都を白岳山の阿欺達(アサダル)に移して、1500年間国を治めます(④)。
※「三国遺事」の説話
①「アイルズが3種の天符印を授け、この世を開いた。そしてこの世の終わりにも、天符印3つを授けるという。世を斬る剣と、世に響き渡る鈴と、世を映す鏡」(第5話、ムベクとアサ・サカンの会話)
②「サラムよ。あなた方は我々の月の平原が必要だが、あなた方のものは我々に必要ない。何より、ヨモギとニンニクを我々は食べない」(第1話、サラムとの会談でのラクヌルプの言葉)
ラクヌルプは虎の毛皮を肩にかけており、ムベクが「そして虎の頭は去っていった」と独白します。
③「アスダルの主で、黒い地の母ダラブルよ。大熊の継承者でセニョク族のオラハ、我々の父サヌンをダラブルに返す」(第5話、タゴンのオリムサニ)
ネアンタルとの会談で、サヌンは熊の毛皮をかぶっています。
②・③より、ヨモギとニンニクを食べて洞窟で過ごした熊はサラムとなり、ヨモギとニンニクを食べずに洞窟を出てしまった虎はネアンタルとなります。
④白頂山とアスダルに名前が似ている。
【アスダル年代記】まとめ
韓国ドラマ「アスダル年代記」シーズン2は2021年に放映予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で撮影が延期され、現在、再開の目処が立たない状況にあります。
「アスダル年代記」はシーズン3まで予定されている超大作ドラマである上に、キャストの年齢などを考えると変更される登場人物も少なくなさそうですね。
新型コロナウイルスが早く終息し、撮影が再開されることを祈ってます。
待ち遠しすぎて、シーズン1の謎考察やシーズン2の予想などをしてみました!
かなり長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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