出典元:tvN公式サイト
韓国ドラマ「君は私の春」の内容整理と考察を書いています。
前回は、イアン・チェイスが二重人格で真犯人の可能性があるという考察をしましたが、第9話〜第10話を視聴した上で 最初から考察しなおした結果、イアン・チェイスは二重人格ではない可能性が出てきました!
以下、考察(ネタバレ)になります!!
【君は私の春】第9話〜第10話の考察
人物相関図
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わかったこと①
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イアン・チェイス=白衣を着た謎の人物
第10話のラストは、あたかもイアン・チェイスが二重人格で、別人格のイアンがノ弁護士を殺したような終わり方でした。
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でも実際は、イアンが飲んだテキーラに睡眠薬が仕込まれており、イアンが眠っている間に、何者かがイアンの犯行に見せかけてノ弁護士を殺害したのかもしれません。
→これは後ほど「イアンが今住んでいる部屋は、チェ・ジュンの自宅?」で考察しています。
一応、イアン・チェイスが二重人格だった場合を考えてみます。
その場合、意識を失ったあとに目覚めた別人格のイアンがノ弁護士を殺したことになり、再度眠ってアラームで目覚めたときのイアンは通常モードに戻っているはずです。
ところが、イアンはノ弁護士の死体を見て驚きの表情を浮かべたあとで、まばたきしないソシオパス感を漂わせています。
つまり、殺人を犯す別人格のイアンがソシオパスなのではなく、通常モードのイアンもソシオパスであることがわかります。
裏を返せば、イアンは普段からソシオパスであるにもかかわらず、ヨンドの前ではまばたきをして、ソシオパスと勘付かれないように周囲に溶け込んでいる、ということです。
このことから、イアンは二重人格ではなく、今まで嘘をついていた可能性が出てきました。ダジョンやヨンドのことを知っていながら、知らないふりをしていた。
もちろん第1話(58:04)でチェ・ジュンのふりをしてチュ・ヨンド精神科医院に訪れた記憶も 普段からちゃんとあると思います。
→これは後ほど「イアン・チェイスがチュ・ヨンド精神科医院に現れた本当の理由」で考察しています。
わかったこと②
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ホームレス=黒ずくめの男
第4話(33:31)で、イアン・チェイスの来韓をニュースで知り、ネットカフェで驚きに立ち上がったのもこの男。ファン・ジェシクという名前らしい。
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ファン・ジェシクは2003年に、当時18歳だったイアン・チェイスと会っていました。
このシーンのみで判断すると、イアンが「純潔なる殺人」という本を持ってファン・ジェシクに会いにきたと考えられます。
※この青年がイアン・チェイスではなくチェ・ジュンという可能性もありますが、ここではイアンとして説明します。
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第9話(29:12)でファン・ジェシクがホームレスにした話↓
「死んだはずが、同じ顔のヤツが現れたと? 俺がだまされてたなら、人を使って俺を殺そうとしたヤツが、生きてるってことか。もしだまされてたのなら、俺は…18歳にだまされたことになる」
→ファン・ジェシクが何に対してだまされたと言ってるのかは不明ですが、彼はイアンに双子の兄弟がいることを知らず、それどころか2003年に会った青年がチェ・ジュンだと思っていたようです。
→そして、「人を使って俺を殺そうとしたヤツ」もチェ・ジュンだと思っていたようです。
誰が何のためにファン・ジェシクを殺そうとしたのかはわかりませんが、もしかするとそのときに手のひらに火傷を負い、指の皮膚が剥がれてしまったのかもしれません。
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第9話(10:09)で、ファン・ジェシクがイアンの車に残した紙ナプキンの花には、「お前が…」と赤い文字で書かれていました。
それに続く言葉は不明ですが、もしかしたらそこには「お前がやり遂げないと実行しない」と書かれていたのかもしれません。(第10話 53:54、イアンがマ副会長に言ったセリフより)
それは2003年にイアンとファン・ジェシクの間で交わされた言葉だったのか、「純潔なる殺人」に書かれている文章の一節なのか。
どちらにせよ、ファン・ジェシクの狙いは、2003年に会った青年なら知っているはずの言葉を紙ナプキンに書き込み、イアンの出方をうかがうことだったのではないでしょうか。
また、イアンが紙ナプキンの花に見覚えがないことから、紙ナプキンの花と2003年の出来事は無関係であることがわかります。
ファン・ジェシクはチェ・ジュンが作っていた紙ナプキンの花を真似て作り、反応を見て、イアンがチェ・ジュン本人でないことを確めたかったのかもしれません。
(以下予想)
“18年前、イアン・チェイスは祈祷院の男性職員(双子の父親(仮))とキム・ミョンジャに復讐するために来韓した”と仮定します。
①2003年3月にイアン・チェイスは来韓し、まずホテルにチェックインする。荷物を置き、グレーのコートを羽織る。
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②そのあと「純潔なる殺人」を持ってファン・ジェシクに会いに行く。(第9話 29:38)
この本の著者がファン・ジェシクで、本に書かれている殺人方法を実際に試してみないかとでも言ったのかもしれません。
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③翌日、イアンはベージュのコートを羽織って弟の住むアパートに行く。→第5話冒頭(3:41)に続く。
④第5話冒頭のシーンのとおり、男性職員は転んで頭から血を流す。死亡したかは不明。
⑤その夜、イアンはキム・ミョンジャ宅を訪れる。「純潔なる殺人」のとおりにキム・ミョンジャを殺害する予定だったが、イアンが着いたときにはすでに何者かによって彼女は殺害されていた。
イアンは驚き、その場で尻もちをつく。そのとき、床に広がったキム・ミョンジャの血がズボンについてしまう。
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⑥イアンは近所の居酒屋のトイレでパンツ一丁になり、学生服についた血を洗う。そこで医学部進学課程のヨンドに会う。(第2話 1:25)
→当初は復讐しようと殺害を企てていたが、実際は誰も殺していなかった?
イアンが今住んでいる部屋は、チェ・ジュンの自宅?
第8話(30:48)
出典元:Netflix
どこかのマンションの一室で、イアン・チェイスとノ弁護士が話しているシーン。
「家宅捜索で散らかった物を整理して、他はそのままです」とノ弁護士。
イアンは引き出しを開け、中にあるものを真顔で見つめる。
「玄関の暗証番号を変えては? ここに来るおそれが」
ノ弁護士の言葉に、「変えません」とイアンは答える。「ここに来てもらわないと」
第2話(59:53)
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ヨンドの携帯にコ刑事から着信があり、警察に写真が送られてきて、赤い丸で囲まれた男が「99ビル殺人事件の犯人」だという通報があったことを知らされる。
電話の向こうで、チェ・ジュンの自宅に向かった刑事から「自宅のドアは開いていて、引き出しには(ジョンボムを刺した)ナイフが」と報告を受けるのが聞こえる。
完全に見落としてたんですが、家宅捜索されたこの部屋はチェ・ジュンの自宅でした。
おそらくイアンが開けた引き出しの中には、ジョンボムを刺したナイフが入っていたのでしょう。
「自宅のドアは開いていた」ことから、情報提供者=真犯人はドアの暗証番号を知っていることになります。
それを承知の上で、イアンは、暗証番号を変えずにチェ・ジュンの自宅に住んでいる。すべては真犯人を誘き寄せるためです。
おそらくこの時点では、尾行者(ファン・ジェシク)が何者かは知らなかったと思います。ただ尾行者と接触できれば真犯人へと繋がる情報を得られるかもしれないと考えていたのかもしれません。
ちなみに、パク・ホ刑事が刺された時も、イアンはもう1人の尾行者(ファン・ジェシク)の存在に気づいており、その尾行者に接触しようとしています。(第7話 49:09、ヨンドの説明より)
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イアンはノ弁護士に「カネで動く弁護士がいい」と言って、わざとマジングループに尾行者の情報を流しました。
マ副会長は、イアンにマ会長の手術を邪魔してもらう交換条件として、ファン・ジェシクを警察から奪取し、マジングループの監視下に置きます。(第10話 53:14のイアンとマ副会長の会話より)
(以下予想)
第10話(1:01:45)
イアンはノ弁護士と自宅で別れたあと、グラスにテキーラ?を注ぎ入れて飲んでいる。
すると突然、眠気が襲ってくる。部屋のドアの暗証番号は真犯人に知られており、お酒の中に睡眠薬を仕込まれたことに気づく。
イアンはノ弁護士に電話をかけるが、途中で意識を失ってしまう。
駆けつけたノ弁護士を室内に潜んでいた真犯人が殺害し、イアンの犯行に偽装したのち アラームをセットして部屋を後にする。
※真犯人ではなくマジングループの監視から逃れたファン・ジェシクの犯行とも考えましたが、ファン・ジェシクはパク・ホ刑事も 瓶で殴ったホームレスも殺してはいないので、殺人までは犯さないかなと思いました。
イアン・チェイスがチュ・ヨンド精神科医院に現れた本当の理由
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第1話(58:02)で、イアン・チェイスはチェ・ジュンのふりをしてヨンドの診察室に現れます。
そしてチェ・ジュン扮するイアンは、ヨンドに対して「(具合が悪くなった原因は)あなたに監視されてるせいです」と言います。
このセリフが第1話で見た時からずっと腑に落ちなかった部分でした。イアンが二重人格で、ヨンドの殺害を目論んでいたとしても、このセリフには違和感を感じます。
でもイアンが二重人格ではなく、普通の状態でチェ・ジュンのふりをして診察室に現れたと仮定すると、一つだけ納得のいく説明があります。
※ここで、“イアン・チェイスは常時ソシオパス”であり、情報提供者=真犯人とします。そしてファン・ジェシクは情報提供者の命令でチェ・ジュンを尾行していたとします。
アメリカの聖カイザー病院で神経外科医として働いていたイアン・チェイスの携帯に、送り主不明の添付画像が送られてくる。それは、韓国にいる双子の弟 チェ・ジュンを隠し撮りした画像だった。弟が誰かに監視されてることを知る。
メールにはヨンドやダジョンについて書かれていたのかもしれない。(妄想)
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イアンは来韓し、チェ・ジュンのふりをしてヨンドの診察室に現れる。
「(具合が悪くなった原因は)あなたに監視されてるせいです」と言う。
イアンは幼少期に祈祷院でヨンドと会っていたことを覚えており、ヨンドがメールの送り主という確証はなかったが、そう言って反応を窺う意図があったのかもしれません。
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ファン・ジェシクは、チェ・ジュンがダジョンに紙で折った花を渡す場面を盗撮する。そして、いつものように情報提供者にその画像を送る。
※この黒帽子の男がファン・ジェシクという確証はありません。
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イアン・チェイス=白衣を着た謎の人物 ≠ 情報提供者であり、情報提供者=真犯人は別にいて今も裏であれこれ画策してる可能性がある、という考察でした。
もしイアン・チェイスが真犯人でない場合、情報提供者はやはりマジングループの関係者ということになりそうです。
「人を使ってファン・ジェシク(俺)を殺そうとしたヤツ」は情報提供者で、その後、情報提供者はファン・ジェシクに接触し、襲撃を指示したのはチェ・ジュンであると嘘をふき込んだ。
そして、情報提供者はチェ・ジュンを自殺へと追い込んだ。
その真相を暴くため、イアン・チェイスは奮闘している。
という展開だったらいいなと思い、イアン・チェイス無実説を考察してみました!!
カン・ユンチャンについて
ダジョンとテジョンの父親で、ムン・ミランの夫だった人。
第9話(42:06)で、1994年12月にミランがユンチャンを殺さずに、ダジョンとテジョンを連れて家を出たことが明らかになりました。
それ以来、行方知らずだったユンチャンですが、第10話(57:32)でテジョン宛にソウル地方裁判所から執行文が届きます。
件:ソウル地方裁判所 2021次…貸付金
この正本は司法補佐官の命令によって被告カン・ユンチャンの 承継人カン・タジョンに対し相続持分の1/2、継承人カン・テジョンに対し相続持分の1/2について 強制執行を実施するために原告(債権者)チェ・ホシクに2通を渡す。
※だいたいこんな感じのことが書かれていました。
ユンチャンはチェ・ホシクという人物からお金を借りており、ダジョンとテジョンが1/2ずつ借金を継承しなければならないようです。
仮に父親のカン・ユンチャンが死亡している場合、母親であるムン・ミランも継承人になるはずですが、継承人は子供たちのみ。
考えられるとすれば、両親の離婚が成立していた場合と、父親が子供たちの名義で勝手に借金をしていた場合。
法律のことはあまり詳しくないので保留にしますが、気になるのが債権者のチェ・ホシクという人物です。
姓がチェだと、どうしてもチェ・ジョンミンの父親を連想させてしまうのですが 思い過ごしでしょうか…。
でもそうなると、ミランのピザ店の前にみかんや餅や蜂蜜や靴を置いたのは誰なんだろう。ホン社長の正体も気になりますね…。
【君は私の春】第9話〜第10話の感想・まとめ
今回は考察記事を書かない予定でしたが、来週2回目のワクチンを打つことになり、高確率で寝込むので急遽書くことにしました!
ほとんど妄想に近い考察でしたが、イアン・チェイスが二重人格で真犯人という設定よりもこっちの方が面白いと思います。
ラブライン方面の脚本は素晴らしいので、ミステリーも素晴らしいものになるんじゃないかなと期待してます!
あと占い師の言葉の意味も考えてみたんですが、色々な解釈の仕方があって正解がわかりませんでした。ヨンドの心臓に何か異変があるんじゃないかなとは思ってます…。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
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